9H3F

  19-24 Sep.'08 

 2008年9月に、9H3マルタから9H3Fを運用しました。5年以上前にフランスからF/JK1FNL/Pを運用して以来のヨーロッパからの運用でした。いきなりのトラブルにもめげず、800局以上との交信に成功しました。
 免許取得の方法なども含め、マルタでの運用についてレポートします。




マルタへのDXバケーション

 毎年2〜3回、夫婦で海外旅行に出かけています。と言っても、私は現役サラリーマンですから、主に年末年始、5月の連休、そして夏休みを利用した旅行です。トップシーズンから少しだけ時期をずらして、なるべく費用を抑えるように工夫しています。
 そして可能な範囲で旅先からもアマチュア無線の運用を楽しんでいます。半年以上の準備期間を経て実行した本格的DXぺディション9M4SDXは例外として、3D2NAやCE0Y/JK1FNL、NA8O/KL7、5Z4/JK1FNL、FK/JK1FNLなど、すべてこのようなパターンです。

 今年は、仕事の都合で8月に休みを取ることができなかったのですが、急遽9月下旬に遅い夏休みを取ることができることになりました。旅行の検討を始め、行き先としてマルタ共和国を候補としたのは、すでに9月に入ってからでした。マルタには19日現地着、24日現地発のスケジュールです。飛び石連休を絡め、出発日は出社、途中旅先で1日分仕事をするスケジュールとすることで、仕事を休むのは5日間(実質4日間)としました。

免許取得

 各国の免許情報が集まっているOH2MCNのサイトやマルタのアマチュア無線連盟(MARL)のページによると、免許申請は必要ですが、短時間で免許されるとあります。ちなみに、マルタはCEPTには加わっていないため、ヨーロッパ諸国の免許を持っている場合も、ペーパーワークが必要です。

   MARL http://www.9h1mrl.org/

 そこで、さっそく現地の行政当局であるMalta Communications Authority(MCA)にメールで問い合わせてみました。すぐに担当者に転送され返事がありました。
 受け取ったメールによると、

 ・申請書と免許のコピーを郵便、FAX、電子メールのいずれかで送ればよい。
 ・申請料は現金で納めて欲しい。
 ・免許は用意しておく。申請料と引き換えに現地オフィスで渡すことができる。
 ・申請料を郵送すれば、到着次第、メール、FAX、または郵便で送ることも可能である。


とのことでした。
 申請書はMCAのページから入手することができましたので、さっそく電子メールに添付して送りました。免許のコピーは、JK1FNLとNA8Oの両方を送付しました。
 テンポラリーライセンスのコールは、9H3*、または9H3**とのことです。過去の運用記録をQSLマネージャーリストやQRZ.COMで調べ、いままで割り当てられていないと思われる 9H3F を希望するとカバーレターに書いておきました。
 すぐにメールの返事が返ってきました。「9H3Fになるよう努力するけど、駄目な場合は9H3FFではどうか」とのことでした。もちろん問題ないと回答しました。

 ところが困ったのは、申請料の送付方法です。MCAは、現地通貨の現金による納付を求めています。マルタは2007年12月から、それまでのマルタリラに代わってユーロが通貨となりました。そのため、日本国内で現地通貨を用意することは問題なかったのですが、それを送付する方法がないのです。日本郵便のWebページで調べると、マルタあての郵便(EMS含む)では、現金を送ることができないようなのです。
 「免許は前もって用意しておくので、オフィスまで来てくれれば、申請料と引き換えに渡せるよ」とのことだったのですが、私が現地に到着するのは金曜日の夕方の予定です。おまけに、日曜日は現地の祝日と重なります。現地で金曜日のうちにMCAを訪問できなければ、免許の受け取りが月曜になってしまいます。いや、月曜日が祝日の振替日なんてことだったら、現地を発つ前日の火曜日になってしまうかも知れません。
 そこで、旅行を手配した旅行社経由でマルタ国内から郵送してもらうことにしました。交渉に手間取り時間に余裕がなくなってしまったのですが、どうにか間に合い、出発前日に希望通りのコールサイン9H3Fの免許を得ることができました。

 免許の発行は極めてスムーズでした。担当者の方のレスポンスもたいへんよく、英語でコミュニケーションできる方なら、まず問題なく短期間で免許を取得できることでしょう。私は英語が苦手ですが、翻訳サイトを活用するなどしたメールのやり取りで問題ありませんでした。

ホテルの選択と運用設備

 今回は、手配がぎりぎりだったこともあり、ホテルはツアー会社まかせでした。首都のバレッタから5kmほど離れたセントジュリアンという町の3ツ星ホテルです。「南向きではない上層階」をリクエストしておきました。


首都バレッタ。ご覧の通りのアップダウンの激しい城砦都市。
街中がこんな感じ。ちなみに、街そのものが世界遺産となっている。
バレッタ市内だったら、アマチュア無線の運用は厳しかったと思われる。


 ホテルが決まってからインターネットで調べたところ、小さなホテルですが、屋上にプールがあるとのことです。屋上への立ち入りができるので、アンテナもどうにかなると考えました。


こちらはセントジュリアンの様子。ごく普通の近代都市といった感じ。

 設備は、観光が主目的ということもあり、簡単なものにしました。自宅ではベランダの釣竿アンテナでHF運用を楽しんでいます。7MHzでは、ヨーロッパの局とも交信できています。同様の設備であれば、少なくともヨーロッパの局からは、たくさん呼んでもらえるでしょうし、JAとも不可能ではないだろうという目論見です。
 このあたりは「サービスに行く」DXぺディションではなく、「自分が楽しむ」バケーションの発想です。イースター島のときもそうでした。日本との交信は難しくても、Wからはたくさん呼ばれるに違いないと考え、実際そうでした。
 設備は、リグIC-7000(100W)、アンテナチューナーSGC-239(別冊CQ ham radio No.3で紹介した自作屋外仕様)、電源DM-330MV、パドル、各種インターフェース、そして5mの釣竿3本です。マルタで許可されるのは出力150Wまでなので、200W機やリニアアンプの出番はありません。釣竿は、縮めればスーツケースに入るサイズです。
 同軸は、10m、15m、20mの3本を持っていき、状況に応じて繋げて使えるようにします。
 これらは、預けるスーツケース1個(20kg以下)、および機内持ち込み荷物に余裕を持って収まります。今回は追加料金の心配はありません。長物もないので、まったく気楽なものです。

乗り継ぎ地ドバイにて

 今回の旅行は(今回も?)手配が遅かったため、航空券は時間がかかるドバイ乗り継ぎとなってしまいました。本当なら、ローマ乗継で、乗り継ぎ地でショッピングというのが妻の目論見だったようです:-)

 ラマダン期間ののドバイで1日滞在です。12月にもケニアからの乗り継ぎで数日過ごしました。まさか1年に2回も来るとは。


ドバイは雲ひとつない曇り空でした。上空で大量の砂が舞っているのでしょう。



ラマダンのため、異教徒向けにひっそりと営業中の飲食店。
一見、閉店しているようにしか見えない。
ドアに椅子を挟んでドアが開いていることを消極的にアピール。


電源を壊してしまい運用不能!?

 マルタのホテルに着いたのは9月19日(金)15時頃でした。ホテルに部屋についてのリクエストは通っていたものの、担当者の勘違いで下層階の部屋が用意されていました。幸い最上階に変更してもらえたものの、ベランダは希望と反する南向きです。しかし、釣竿を伸ばせば、エレメントは、ほとんどは建物の外側に出ますから、問題はないと考え、よしとしました。



ホテルフロントでは大きなネコが迎えてくれた。

 続いて、屋上に出てみました。屋上屋があったり、屋根があるスペースがあったりで、結構障害物は多いのですが、活用できそうです。小さなホテルということもあり、おそらく、釣竿を1本立てるくらい、黙認してくれるだろうと考えました。


ホテル屋上から東方向を望む。マルタ唯一の超高層ビルが見える。
それにしても、空と地中海の青が素晴らしい。


 部屋に戻り、持参したテスターで電源電圧を確認してみます。部屋に3つあるコンセントのうちひとつは、電源が来ていませんでした。部屋のテレビの電源は入るので、そのコンセントを使うことにしました。
 今回持参した電源であるDM-330MVは、底面の小さな穴から操作できるスイッチで、入力電圧を100V/200Vに切り替えることができます(ただし、200Vでの使用は自己責任)。
 この穴は小さくて、筐体内部のスイッチがよく見えません。ドライバーを使って、スイッチを手探りで何度も200V側であることを確認したうえでスイッチを入れました。
 すると、「ドン」といったかなり大きな破裂音+衝撃音がしました。DM-330MVの電圧メーターは振れていません。
 あわててスイッチを切りヒューズを確認すると溶断しています。MV-330MVのパネルを外して、ケースの隙間から内部に光が入るようにして例のスイッチを目視確認すると、なんと100V側になっていました。注意したはずなのに… 大きなミスをしてしまいました。
 予備のヒューズは持ってきていません。そこで、DM-330MVがショートモードで故障していないことを確認した上で200V側に切り替え、本当はいけないとわかりつつも、アンテナ用に用意していたアルミ線をヒューズ代わりにしてみました。
 しかし、DM-330MVは動作しません。アンテナの見込みがたって安心したところで、電源を壊してしまったようです。
 がっくりしたのですが、リグが壊れたわけではありません。「どこかでバッテリー買えるかなぁ。それともレンタカー借りてバッテリー外すかなぁ。充電器はPCのアダプター使って...」などと考え始めました。

電源復活

 少し落ち着こうと、テレビのスイッチを入れようとして、コンセントを差し替えたのですが、テレビの電源も入りません。さきほどの電源のトラブルのときは、テレビのコンセントを外していましたから、あれが原因で壊れたはずはありません。
 ここで、ブレーカーが落ちているのかも知れないと思い至りました。そういえば、ヒューズが飛んだだけにしては大き過ぎる音でした。ブレーカーが落ちた音であるとすれば、合点がいきます。
 フロントに電話して、係に来てもらいました。部屋のすぐ裏側の小部屋にブレーカーがあり、やはりそれが落ちていたとのことでした。
 期待を込めてDM-330MVのスイッチをオン。無事、電圧メーターが振れました。安心しました。
 DM-330MVは動くようになったものの、ヒューズがない状態であることに変わりありません。不注意によりショートさせないように、端子にリグへの電源ケーブルを取り付け後、ビニールテープを巻きつけ、さらに使わないときはコンセントを抜くことを徹底することにしました。

アンテナの設置

 アンテナは、まずはベランダに設置した5.4m釣竿とアンテナチューナーSG-239によるロングワイヤーとすることにしました。きちんと屋上使用の可否を問い合わせるつもりだったのですが、部屋の変更、ブレーカーの件、加えてバスルームの湯が出ないというクレームを入れたりしていたので、問題客だと思われないように最初は目立たぬように始めることにしたのです。
 アンテナは、南向きのベランダから東に向けて5.4m釣竿を突き出したものです。建物の影となる部分が1mくらいあります。この釣竿にアルミ線を這わせ、先端から2mほど垂らしました。カウンターポイズとして、4mほどのアルミ線を2本、狭いベランダに這わせ、先端1.5mほどをベランダの外に垂らします。階下に迷惑にならない長さです。加えて、10mほどのビニール線を直径30cmほどの輪にしたものを2本接続しました。



ベランダが狭くセッティングには苦労した。

 この程度の長さでSG-239を使って7MHzより上のバンドでは、問題なくチューンを取ることができました。
 昼間は観光に出かけます。その間は釣竿を縮め、アルミ線をベランダ内に取り込んで置きました。

運用と成果

 まずベランダアンテナで、7MHz CWで運用開始。予想通りヨーロッパから呼ばれ始めました。とりあえず、10分ほどの運用で8QSO、飛びの手ごたえがつかめたところで、夕食に出かけるためにQRTしました。部屋に戻ってからは、移動疲れでダウン。
 翌20日は、早起きして、夜明け前から運用しました。朝食の時間まで、休みながら計1時間ほどの運用で72QSOです。大きなパイルにはならないのですが、呼ばれ始めてからは切れ間なくコールされる感じで、たいへん気持ちよく運用できました。


ひざの上に小さなスノコを置いて、その上にPCとパドルをセッティング。
スノコは100円ショップで購入。リグの梱包材として使っているもの。
こういう状態なので、CWで長文を打たれてもメモが取れない。


 観光から戻って、17:30z頃から10MHzで運用を開始しました。JA1HGY間下さんから15:00z〜16:00zに10MHzで9H3とQSOの実績があると聞いており、ちょっと遅いかなと思いつつJAとの交信を期待したのです。1st JAは、17:58z 10MHzのJA1HGYでした。同時に呼んでくるヨーロッパの局を押しのけてといった感じの強さではないのですが、しっかりコピーできる強さです。さすがです。
 その後、滞在期間中、早朝は7MHz、または10MHzを運用、朝は14MHz、夕方は18MHzと14MHz、日暮れの頃からは10MHzと7MHzを主に運用しました。

 前述のように、切れ間なく呼ばれるものの大きなパイルにはならないため、スプリット運用に切り替えるタイミングを判断するのが難しかったです。それも原因となりQSOペースが上がりませんでした。スプリット運用を指定して誰からも呼ばれないと結構恥ずかしく思ってしまうのですが、変な遠慮だったかも知れません。これは反省点です。

 ホテルスタッフとのコミュニケーションもとれ、雰囲気が掴めたこともあり、運用開始3日目に、屋上を使ったアンテナに変更することにしました。プール用のチェアーに釣竿をくくりつけ、アルミ線を沿わせます。途中から、アルミ線を階下に伸ばし、ベランダからの釣竿のアルミ線に接続します。これで、長さは13mくらいでしょうか。3.5MHzでは、チューンが取れませんでしたが、7MHz以上では、問題なくチューンが取れました。


ホテル屋上から北方向を望む。JAにも飛んでくれそう。


屋上にて椅子を使って釣竿をセッティング

 3日目以降、屋上を使ったアンテナに変更した効果があったかは、よくわかりません。ベランダアンテナを使っていたときでさえ、それなりに呼ばれ続けていたからです。
 ただし、JAに対しての7MHzについては、ある程度効果があったようです。QSO数が伸びました。7MHzの1/4λにすれば、もっとよかったのでしょうが、14MHzの1/2λになってしまい、アンテナチューナーでのチューンが取りにくいのでやめておきました。

 滞在期間中のトータルの運用時間は、12時間くらいでしょうか。私は海外運用では800QSOをひとつの目標としています。QSLカードを1000枚刷っても、さほど無駄にならないからです。今回は870QSOと目標を達成し、十分満足することができました。
 当初は、JAとたくさん交信できることは期待していませんでした。ところが、終わって見ると7MHzを中心に90QSO強を記録しました。これは、エンティティ別に見ると、DL,UN,UAに次ぐものです。思っていた以上に多くのQSOができ、後から数えてみて驚きました。

 今回運用したモードは、CWのみでした。CWの運用が楽しく、他のモードを運用するヒマがなかったのです。
 アンテナがアンテナですから、JAへの信号はあまり強くなかったと思います。ダイポールでも張れば、もう少しよい結果だったのかも知れませんが、調整に時間がかかることやマルチバンド運用が難しくなることから、今回はこのようなアンテナを選択した次第です。
 帰国後、届いたQSLカードを拝見していると、100Wに10mhくらいのダイポールアンテナでQSOしていただいている日本の局が何局もいらっしゃいました。早朝という時間的な問題はあったものの、その時間に起きていれば、比較的小規模な設備でも十分交信できていたのではないでしょうか。


夕焼け空にそびえ立つ釣竿。

マルタについて

 マルタは、イタリア近くの地中海に浮かぶ島国です。ミニ国家のひとつで、総面積は316平方km、人口は約40万人です。公用語は、マルタ語と英語です(でも、実際はマルタ語とイタリア語みたい)。イタリアに近いのに英語というのは意外ですが、旧英国領だったためです。道路も左側通行とイギリス式でした。
 EUにも参加、2007年末から、通貨もマルタリラからユーロに変わりました。
 16世紀には、聖ヨハネ騎士団(後のマルタ騎士団)が治める国となりました。首都バレッタは、マルタ騎士団の団長の名前にちなんでいます。ちなみに、いまはマルタ騎士団は、ローマ市内に本拠地があります(1A0KMですね)。


マルタ騎士団の武具を集めた博物館

 マルタは、おもにマルタ島と隣のゴゾ島からなります。4kmほどしか離れていないので、フェリーですぐに渡ることができます。
 小豆島の2倍くらいの国土に、世界遺産が3つ。古代遺跡と中世の香り漂う街が指定されています。私は、それにも増して、自然の景観も素晴らしいと感じました。


ゴゾ島の景勝地アズールウインドウ。
かなりの高さ。迫力満点でした。



レンタカーで移動中、景勝地ブルーグロットに通りかかった。
じつは、前日にバスツアーで見に行き、ボートでくぐり抜けてきた。
2日連続で行くつもりはなかったが、狭い島なので通りかかってしまった次第。



たくさんある古代遺跡が「古代遺跡群」としてまとめて世界遺産に指定されている。
そのひとつ、ゴゾ島のジュガンティーヤ神殿



裏に回ると、ユネスコによる遺跡保存活動が行われている。
でも、ちょっと無粋だよなぁ〜。



こちらは、マルタ島のイムナイドラ神殿。紀元前3600年以前のものとのこと。
もちろん、世界遺産。この神殿をドーム状の屋根で覆う工事が計画されているようだ。


 小型犬のマルチーズは、名前からも分かるようにマルタが発祥の地だそうです。しかし、マルタでは、イヌよりもネコの姿が目立ちました。ヨーロッパの街で目立つイヌのフンが、マルタではほとんどなかったように思います。何でも、島には70万匹のネコがいるとか。


ゴゾ島のジュガンティーヤ神殿に住み着いているらしきネコ。


ゴゾ島シレンディ湾のレストランにいたネコ。


古都イムディーナにいたネコ(これはあくまでもネコの写真です)。


ホテルに帰ればまたまたネコがお出迎え。

 現地ツアーに2日間参加したあと、2日間レンタカーを借りました。小型のセミオートマチック車でした。普段は、オートマチック車に乗っているのですが、ギアチェンジしながら走るのは楽しいですね。クラッチミートがいらないので、運転も問題ありませんでした。ガイドブックには、バレッタ市内では駐車違反に気をつけるようにとの注意書きがありました。

 バレッタ市内のアップダウンは想像以上で、MCAを見つけたくて歩き回っているうちに、暑くて脱水症状になりかけました(結局、見つけることができませんでした)。博物館等を見て周り、帰ろうとしたら、最後にいきなりの雷雨。ずぶぬれで車にたどり着くと、車のバッテリーが上がってました。
 トンネルを通ったあとライトをつけっぱなしだったらしいのです。一瞬途方にくれたのですが、警察署に相談したところ、レンタカー屋に連絡してくれました。エンジンをかけに来てくれて、一件落着となりました。
 と思ったのも束の間、ワイパーに何か挟まっています。びしょびしょになって紙を広げてみると、駐車違反のお知らせでした。ちゃんと停めていいところに停めたはずなのですが... 停めた時間を掲示した上で、決められた時間内ならOKという場所だったようです。
 その後、大雨で冠水した道を通ってバレッタを脱出。セントジュリアンでは満タン返しのためのガソリンスタンドが見つからなくて苦労しましたが、なんとか探し出しました。ホテルまでの道のりの長かったこと!  


普通は数時間ライトつけっぱなしくらいなら、バッテリーは上がらないのでは...
でも、楽しく運転できた車でした。 ちなみに罰金は、レンタカー屋が納付代行を申し出てくれました。


 レストランは、イタリアレストランが圧倒的に多く、私が頼んだ料理にハズレはありませんでした。どこも、じつにうまかった! 量もたっぷり。とにかく食事は大満足でした。ベストは、イタリアレストランで食べたカレーでした。
 ちなみに、超高層ビルの1階に食品スーパーを発見。部屋で飲むビールの入手にも困りませんでした。

おわりに

 多くのエンティティが国内のように聞こえるヨーロッパの運用は楽しかったです。一度、Eスポシーズンの50MHzなども経験したいと感じました。
 今回は、ホテルが大当たりでした。もっともそれは無線に関してで、妻は「お湯が満足に出ない」と不満たらたらでした。当然のことながら、乗り継ぎのドバイで1泊だけした5ツ星ホテルを懐かしがってました。私にとっては、免許が下りない国の窓も開かない高級ホテルよりも、無線が楽しめるホテルのほうが、ずっと満足できるわけですが(笑)。



歩いて数分の高級ホテル。でも、ベランダにアンテナは立てにくそう。


今回宿泊した「アマチュア無線的には5つ星」のホテル:-)

 マルタは、とても居心地のよいところでした。行くのに時間はかかりますが、免許も短時間で確実に取得でき、日本のアマチュア無線家のバケーション先としても、とてもよいと思います。

 帰国後、DX情報誌、月刊ファイブナインの草野編集長から、写真を送って欲しいとの連絡がありました。お送りしたところ、まったく思いがけなく、同誌の表紙を飾ることとなりました。たいへんよい記念になりました。草野編集長、ありがとうございました。


雑誌記事はたくさん書き、本もいっぱい出して来たけど、表紙になったのは初めて。

 お呼びいただいた皆さん、ありがとうございました。QSLカードは、JK1FNLあて、ご請求ください。

おしまい