FK/JK1FNL

  5 - 10 May '08 

 2008年5月に、FK ニューカレドニアからFK/JK1FNLを運用しました。コンディションに恵まれませんでしたが1000 QSOを超える結果を残すことができました。
 免許取得の方法や運用場所の選択など、これからニューカレドニアで運用を計画される方の参考になると思い、レポートしたいと思います。





ニューカレドニアへのDXバケーション

 2008年5月の連休は、なんとなくニューカレドニアに決まりました。一番の理由は、リゾートの離島ではなく首都のヌーメアであれば、旅費がとても安いことです。しかし、さすがに連休は予約を取るのが難しいです。後半に休みを追加するスケジュールならなんとかといった状況でした。
 さっそく、FKの運用記が掲載されたWebページを探したり、毎度お世話になるOH2MCNのページなどで情報を集め始めました。

運用場所(ホテル)の選択

 ニューカレドニアで運用するための情報を集め始めました。2007年秋にニューカレドニアから運用されたJA1NLXさんのブログに目が留まりました。免許は事前に日本まで郵送してもらえたとのことです。
 免許申請書には、運用場所を記載しなくてはなりません。したがって、ホテルを選択し、確定してからの申請ということになります(移動運用が可能なはずなので、運用場所は確定していなくてもよいのかも知れませんが...)。

 JA1NLXさんにメールをお送りして、免許申請や宿泊したホテルについてアドバイスを求めました。すぐにお返事をいただくことができました。また、旅行会社のページなどで無線運用ができそうなホテルを調べ始めました。
 JA1NLXさんは、南側にベランダがある最上階の部屋から、釣竿アンテナで運用されたそうです。ノイズの問題もなかったとのことです。運用の実績があるというのは心強いのですが、5月はじめのコンディションを考えればやはり、北側がよいと考えました。また、ヌーメアのホテルを調べていると、いくつか高層ホテルがあることに気が付きます。いずれもベランダがあります。また、海は南側になるので、無線に都合がよい北側の部屋は景色がいまひとつと想像でき、予約も取りやすいのではと考えました。

 というわけで、今回の運用は高層ホテルのベランダから釣竿を突き出してワイヤーアンテナを設置することにして、候補をふたつに絞りました。
 Google Earthで調べたりしながら最終的に候補をひとつに絞り、平行して旅行会社も探しました。そのホテルへの宿泊がパッケージとなったツアーがあり、勤務先からの徒歩範囲に支店を持つ旅行会社を見つけることができました。北側の部屋、高層階といった妙なリクエスト(もちろん、無線運用を考えてのことであることを説明しています)にも、確約はできないが努力するとのお返事をいただきました。
 結局、北側を向いた4階〜8階のグレードの部屋を予約しました。それより上の階は、予約がいっぱいでした。

 免許申請についても、代行していただけないかと相談してみました。代行は難しいとのことでしたが、現地から電話でフォローするとのことで、話がまとまりました。ちなみに有料サービスです。申請書の到着と日本への発送を電話で確認するだけにしては高いとは思いましたが、安心感を得るためと割り切りました。

免許申請方法

 申請方法は、OH2MCNのページなどで紹介されています。申請書も入手できます。
 私は、申請書、免許コピー、免許英文証明書コピー、パスポートコピー、返信用封筒、IRC2枚に、カバーレターを付けることにしました。内容は、免許が欲しいこと、それを日本に送って欲しいことです。
 カバーレターは、苦手な、でもどうにかなる英語で書いた後、どうにもならないフランス語にはポータルサイトのサービスを使って翻訳しました。英仏併記とし自動翻訳である旨を書いています。ちなみに申請料は無料です。
 その結果、以下のように極めてスムーズに免許を入手することができました。

     3月18日 日本から受取証明付き書留で発送
     3月25日 先方に到着
     3月31日 受取証明到着
     4月 1日  先方より発送(旅行代理店が電話で確認)
     4月 7日  自宅に到着


 ちなみに、同封したIRC2枚は使われることなく、そのまま戻ってきました。

   申請先
    Agence Nationale des Frequences
    Antenne de Nouvelle-Caledonie
    BP 1604, 98845 Noumea
    (電話番号 25.62.60.)


 なお、時間的な余裕がない方は、現地のオフィスを訪問して申請すれば、すぐに免許が得られるようです。ただし、英語が通じるかはわかりません。未確認ですが、その場合は、次がオフィスの住所のようです。

   申請先オフィスの住所(ただし未確認)
    Office des Postes et Teleocmmunications
    14 Rue Edouard Glasser
    Noumea

 後日現地で入手した地図によれば、バスに乗って行くことができる分かりやすい場所です。古い6mの仲間でもあるJI1JKWさんから、申請先オフィスはショッピングモールがある建物のなかと聞いていたのですが、バスの中から見たところ、確かにショッピングモールがある場所でした。確度は高いと思います。

 というわけで、無事事前に免許を入手できました。周波数やモードの記載はなく、有効期間は申請書に記した現地滞在期間内でした。コールサインは、FK/JK1FNLとなりました。
 昨年のFOの免許は、英文証明書を取り寄せる時間を惜しんで、英文で書かれたNA8Oの免許で申請したためFO/NA8Oとなりましたが、今回は、CEOY/JK1FNLや5Z4/JK1FNLのカード転送手数料をそのまま活かす意味でも、FK/JK1FNLで申請したのでした。

機材の準備

 リグはIC-7000にしました。CWインターフェースやRTTYインターフェースも用意しました。
 ログソフトはRTCLを使うことにしました。RTCLはWinkeyというインターフェースを使うことができます。Winkeyは、VRを回して、とっさにCWの速度を変えることができる点が大きな魅力です。
 同軸は、20mを1本用意しました。釣竿は、縮めるとスーツケースに入り、伸ばすと5.4mの長さになるグラスファイバー竿を2本もって行くことにしました。これを使ってワイヤーを展開し、アンテナチューナーでチューンします。
 アンテナチューナーSG-239は、別冊CQ hamradio No.3 で記事として紹介した屋外仕様のものです。
 電源は、アルインコのDM-330Vです。底面から見える内部スイッチを切り替えることで、220〜240Vで動作するようになります(メーカーは推奨していません)。FT-897用の電源もあるのですが、今回は荷物が軽いので、放熱等で安心感があるDM-330Vにしたのでした。

 同軸も少なく、マストもないので、預け用の中型のスーツケースと、持込用の小型スーツケースのふたつにたいへん軽くまとまりました。

ニューカレドニア ヌーメアへ

 5月4日夕方に成田空港へ移動、20時過ぎの便でヌーメアに向かいました。機内は60%くらいの搭乗率でしょうか。4席をふたりで使うことができました。
 夜の便なので楽です。飛行機は翌朝、ヌーメアに到着しました。

 ツアー会社のバスで、ホテルに移動です。山岳地帯を通り、50分ほどかかるそうです。
 最初に向かったホテルは、日本人に人気の五つ星ホテルのメリディアンです。私が泊まっているホテルからさほど離れていないのですが、北側に山が迫っているロケーションです。私が泊まるホテルは、北側は競馬場が広がっているはずなのですが、ちょっと心配しました。
 結局、すぐ近くにも関わらず、私の泊まるホテルは、山の陰にはなっておらず。問題ないことがわかりました。


メリディアンは、この写真の右側。山が間際まで迫っている。
山の頂上にはタワーが立ち、ログペリアンテナが載っていた。



 ツアー会社ががんばってくれたようで、8階の部屋となりました。チェックインは済んだものの、部屋に入れるのは15時です。かなり時間があるので、荷物を預け、バスで街まででかけることにしました。

 バスに乗って地図を眺めているうちに、ひとつ心配なことが。ホテルはツインタワーなのです。で、片方のタワーは、北北東がもう片方のタワーの影になりそうなのです。果たして、どちらのタワーなのでしょうか。じつは、グーグルアースの映像では、タワーはまだ建設中だったのでした。チェックイン時に案内されたエレベータの位置から、問題ないほうのタワーだとは思いましたが、場合によっては変更をお願いしなくてはいけないかも知れません。ちょっと気が重くなりました。


宿泊したホテル。最上階は回転する展望レストラン。


 街をぶらつき、昼食を済ませ、ホテルに戻り、さっそく部屋に。よかった〜 目の前にはひろびろとした競馬場が広がっていました。


JA方向は競馬場。予想通りロケーションは悪くない。

アンテナ設置

 さっそくベランダにアンテナを設置です。上下左右の部屋に迷惑とならないように方向に留意し、かつそこそこ長さが稼げるように考えて、ワイヤーを張ることにしました。
 ベランダの右端に釣竿その1を設置。上階のベランダからの視野に入らないよう、ほぼ水平に突き出します。


釣竿その1

 ベランダの右端には、エアコンの室外機があります。ノイズが少なくなることを考えて、室外機から距離をとるような形で釣竿その2を設置しました。


釣竿その2

 釣竿1の根元から先端までワイヤーを沿わせ、そこから釣竿2の先端までワイヤーを張りました。長さは8mくらいでしょうか。ラジアルは5mほどのものを2本とし、1本はベランダの床に這わせ、もう1本は金属製のベランダの手すりに巻きつけました。

初日(5月5日)の運用

 各バンドを受信したところ、18MHzだけかなり強いノイズがありました。ほかは問題ありません。20mで何局か聞こえたので、CWでCQを出し始めました。
 現地時間17時(日本時間15時)にJR3TVH/3が呼んできてくれて、初QSO成立です。その後、1分間に1局くらいの割合で呼ばれ、17:15くらいからパイルになりました。

 DXクラスターへのスポット
  FK/JK1FNL 08/05/05 0604Z 14017.0                       JA0KJE-#
  FK/JK1FNL 08/05/05 0618Z 14017.0 QSX 14017.30 Tnx! Via JK   JA3AZD

 19:46までの2時間半で、221QSOとなりました。すべて20m CWでした。かなりよいペースで呼ばれたので、SSBに移るきっかけを逸してしまいました。

 コンドミニアムタイプの部屋でキッチンがついているので、スーパーで買ってきた食材で、食事は簡単に済ませました。そこで、ベッドに横になったら、あっという間に眠ってしまいました。

 目が覚めた23:45(日本時間21:45)頃から40m CWで運用再開。01:18までで92QSOでき、初日で313QSOとなりました。


幅が広い机で快適に運用

 40mの運用中、気になったのがCWインターフェースへの回り込みです。CWの速度がふらついてしまうのです。パッチンコアを少ししか持ってこなかったことを悔やみました。いろいろ工夫しましたが、なくすことはできませんでした。下手な縦ぶれ電鍵でのキーイングみたいになってしまいました。

二日目(5月6日)の運用

 この日は、何も予定を入れていません。起床しすぐに08:30くらいから30mで運用を開始しました。1局呼んできてくれた後が続きません。
 20m CWに切り替えたところ、コンスタントに呼ばれ始めました。朝食での1時間半の中断を含めた10:38までの間で、47QSOができました。

 この日は、ほとんどホテルの部屋、もしくは近くのショッピングモールにいました。初日と同じ時間も運用しましたが、聞こえる信号は初日に比べて弱く、SSB運用を決断するに至りませんでした。かろうじて、3QSOだけできました。
 うち1局は、地元ヌーメアのFK8FBです。「英語が苦手なので短いQSOで失礼します」とのことでした。私も英語が苦手なので、逆に簡単な英語同士で意思疎通ができたような気がします。


ベランダの釣竿アンテナは、外からはほとんど目立たない

 20:20頃から30m CWを運用。相変わらず、20mを除いてCWの送信速度が一定しません。Winkeyを握りしめると状況がよくなるので、回り込みに間違いありません。速度が不安定なだけではなく、QSYしてアンテナのチューンを取り直すたびに、RTCLのCW送出機能がハングアップしてしまうのには参りました。そのたびに、PCを起動しなおす必要があります。

 重さを考えプラスチックケースに入れたことを後悔しました。ALL JAコンテストの移動運用では問題なかったのですが...
 キッチンで、おろし金を見つけました。ためしにシールド板代わりにかぶせてみました。駄目です。ナベを持ってきて、中に突っ込んでみたりしました。やはり駄目でした。ケーブルを介して回り込んでいるようです。パッチンコアの余分があれば...

 この日は、00:15までで、295QSO、計608QSOとなりました。かなりのペースですが、日本では連休がこの日まで。翌日以降は、あまり呼ばれないのではないかと考えていました。

三日目(5月7日)の運用

 この日は、朝から水上バイクでの島巡りに参加しました。ニューカレドニアでは、水上バイクは免許不要です。妻と二人乗りで、ガイドについて海上を進んでいきます。かなりゆれて、正直言って怖いです。スピードを出したほうが安定すると聞いていたので、開き直ってアクセルを開け始めたところ、安定しました。バイクに乗っていた頃を思い出しました。


メガネの代わりにスイムゴーグルを着用。大正解。


立ち寄った無人島でシュノーケリング


GPSロガーで記録した航路 結構沖合いまで出ていてびっくり

 無線のほうは、夜の40m CWを中心に69QSOに留まり、計677QSOとなりました。

 Winkeyへの回りこみについて、冷静に考えてみました。CWのスピードを変えているのはVRです。VRの内部に回りこんでいるかも知れません。ならば、VRのケースのシールドを強化してあげることで、状況が好転するのではと考えました。
 そこで、ケースの外側で、USB端子とVRの軸を電気的にショートしてシールド効果を得られるようにアルミ線を巻きつけてみました。効果てきめん、苦労していた送信速度のふらつきは皆無となりました。


インターフェア対策を施した自作Winkey

四日目(5月8日)の運用

 この日は、朝からダイビングです。海はまったくの凪、波ひとつない感じです。
 ダイビングは、昨年3月のスプラトリー以来です。正直言って、あまり乗り気ではありませんでした。私は、水中での呼吸が下手で空気の消費量が多いのです。スプラトリーでは、9M2TO出雲さんの空気を分けてもらったりしました。なので、空気の残量を気にしすぎて、あまり楽しめないことが多いのです。
 妻の強い希望に付き合う形で潜りました。が、すばらしい海の中の景色に感動。カメラを置いてきたことを後悔しました。


ダイビングボートの上から、運用場所のホテル(中央ふたつのタワー)を望む


この日は祝日。海岸通りに大量の屋台が出現。今日の夕食は奥に見えるパエリアに決定

 無線運用は47QSO、計724QSOとなりました。

五日目(5月9日)の運用

 この日も、朝からダイビングです。現金なもので、昨日のすばらしさを忘れられず、今度は私の希望で潜ることにしたのです。正直言って、それなりの費用がかかるわけで、予算オーバーなんですけどね。少し値段が安いダイビング会社に変更しました。今度は、カメラも持って行きます。QSLカード用によい写真が撮れるといいなぁ...

 2日続けて同じような海の状態というわけには行かず、当初予定していたポイントまで行ったものの、その場所は波が荒すぎて断念。昨日よりも数倍大きな船だったのですが、小型の船ならそこに行き着くのもたいへんだったことでしょう。 沈船とサンゴ礁の2箇所で潜りました。サンゴ礁は、じつは前日と同じポイントでした。でも写真を撮るなら、かえって好都合です。


沈船の前でポーズ。マスクの位置が上過ぎてかっこ悪い...


大きなカメが泳ぐ姿は、ゆったりして本当に美しい

 ダイビングを堪能し、ホテルに戻ってシャワーを浴び、昼食を取って、街までショッピングに出かけました。

 観光客向けの情報誌に広告を載せている、ある土産物屋さんに立ち寄りました。オーナーは、フランス人のご主人と日本人の奥様の夫妻です。ご主人は、日本語完璧でした。ほかにお客さんがいなかったためか、買い物はそっちの気でかなり長時間話し込むことになりました。
 ご主人は「フランスはニューカレドニア以外にも、たくさんの海外領土があって...」と地球儀を示しながら、指差していきます。私は、ほとんどの場所がわかるので、びっくりされてました。そりゃ、ケルグレンとかサンピエールとか、普通の日本人は知りませんよね。「アマチュア無線が趣味なのですが、世界中をあるルールにのっとった地域に分割して交信数を競うゲームがあるんですよ。なので、知っているんです」と種明かしをしました。「じゃあ、ここ知ってる?」と指差した場所は、メキシコ沖。「クリッパートンとは、3月に交信しました」といったら、大喜びでした。アマチュア無線の冒険旅行があったことをご存知だったそうです。
 お店の閉店後、夜景スポットを案内しつつ、ホテルまで車で送って下さいました。楽しい思い出となりました。

 夕方から運用をはじめ、79QSO、計803QSOとなりました。

最終日(5月10日)の運用

 ニューカレドニアを発つのは、翌11日なのですが、事実上の運用はこの日が最後と考えました。
 最終日なので予定は入れていません。この日は土曜日ですが、残念なことに5月8日が現地の祝日に当たったため、日曜日まで連休となっている場所が多いのです。ふたつある博物館は、どちらも休館でした。水族館はやっていることがわかり、ヌーメア中心部でショッピングをしたあと、水族館に立ち寄ることにしました。


水族館のヌシ。20年以上のキャリアを誇るナポレオンフィッシュ


暗闇で光るサンゴ。展示室の中で光る姿は、不気味さと美しさが同居している感じ

 ホテルに戻り、16時から運用開始。最後の日なので、もうクレームも付かないだろうと考え、アンテナのワイヤーは釣竿その2から切り離しました。釣竿その1の先端からワイヤーが垂れ下がる形となります。指向性や打ち上げ角が変わって効果があるかもと期待しました。
 その甲斐があったか、20時まで210QSO、夕食後に50QSOできました。その後、一休みしたあと、1局QSOしただけで、呼ばれなくなり、運用終了を決断しました。

 結局、ハイバンドは開けずでした。17mは、常時ではないのですがノイズが多く断念。20m、30m、40mで、1064QSO、うちSSBは、わずか3QSOでした。

運用雑感

 運用期間中のコンディションは、必ずしもよくなかったようです。ハイバンドは全滅でしたし、20mもEUがほとんど聞こえませんでした。
 もっともコンディションがよかったのが初日でした。後から考えると、この日にSSBの運用をすべきでした。

 私のCWでのQSOレートは、かなり呼ばれているときでも2局/分、ピークで3局/分ほどとさほど高くありません。もちろん、23-25WPM程度が一番快適という私の技量に起因することが大きいのですが、それ以上に「フェアな運用」を心がけていることが、大きな原因になっています。
 つまり、強くて取りやすい信号であっても、指定無視の局やQSOが終わらないうちにコールし始めるマナーの悪い局には応答しません(交信しないわけではありませんが、後回しにします)。指定無視に寛容になって、強い局からとっていけば、かなりQSOレートはあがることは分かっています。しかし、モラルハザードを起こさないように運用することで、マナーを守って呼んでくれる信号の弱い局との交信の可能性も高まると信じています。

 QSOしてから数分しかたっていないのに、再度呼んでくる局がいます。理由が想像できません。もしかしたら、誰かが虚偽のコールサインで呼んできているのかも知れません。
 ハイパワーで交信したあと、QRPで再度呼んでくる局もいるようです。
 しかし、私としては、なるべく多くの違う局と交信したいというのが本音です。パイルアップのなか、繰り返し呼んでくる局に対する印象は、どうしても悪くなってしまいます。
 今回は、直前にQSO済みなので無視し続けても呼び続け、一度は応答してQSO B4と打ったのにさらに呼んできたJH1の局、JA2*と指定しているのに何度も呼んできたJR2の局、この2局のマナーの悪さが際立っていました。
 このような局は、コールサインが頭に残っている間は、絶対に取りません。というか、コール聞こえた途端、反射的にVFOを回してしまうようになるのです。
 避けることで、時間がかかってしまいます。それを防ぐため、あえてピックアップして、ログに載せないという荒業を紹介していた文章を読んだこともありますが... 私はそこまではしません。
 だいたい、翌日にはコールサインを忘れてます。事実、前述のJH1の局は、2日後に呼んできました。私はうっかり、パイルアップの中、同一バンドモードでの2回目の交信をしてしまいました。応答してから気づきました。


運用の友、地ビール(日本の基準では発泡酒に分類されるとのこと)

 たいへん乱れた符号を打ってくる局も困ります。信号が強くて他の信号をつぶしているのに、何度聞いてもコールが取れませんから、応答も注意もできません。
 そのような符号は、もしかしたら、不自由な体で、一所懸命打っている符号かも知れません。したがって、全面的に否定するわけではありませんが、少なくともパイルアップが激しいときは、メモリーキーヤーを併用するなどして、分かりやすい符号を打って欲しいと思います。

 また、何かQSPがあるらしく、599 TU形式の交信のときと同じスピードで、長文を打ち始める局がいます。しかし、私は紙によるメモを取らずに、ピックアップしたコールサインをPCに直接入力しています。暗記受信ができるはずもなく、とっさには、メモを取ることもできません。
 そもそもそれ以前に、599 TU形式の交信の速度と、長文を受信できる速度は異なります。
 加えて海外運用では、機材の重量の関係から、まともな電鍵(パドル)を持っていくのが難しい場合が多いです。私の場合は、PCキーイングの最低限のフォローのため、マイクロスイッチで作った超小型軽量のパドルを併用しています。なので、定型文以外を打ち返すことは、なかなか難しいのです。しかも今回は、このパドルが途中で壊れてしまいました。
 QSLマネージャーはWebや雑誌で調べることができます。パイルになっているときは、無闇に他バンドへのQSYを要求するべきではありません。IOTAナンバーなども、事前に情報を流しています。
 このように考えると、パイルアップの中でQSPしたい情報がそうそうあるとは思えません。それでも何か伝えたいのであれば、スピードを落とす配慮をお願いしたいと思います。


すばらしい夕焼け

 私が運用する場所は、観光地がほとんどですから、さほど珍しいところではありません。難易度で言えば、スプラトリーがAランク、イースター島とケニアがBランク、ほかはみんなCランクではないでしょうか。
 そういう意味では、移動してサービスしているというよりも、たくさん呼んでもらえて私が楽しませてもらっているわけです。つまり、サービスしてもらっているのは私のほうだという意識を持っています。しかし、それだけに余計、マナーをわきまえずに呼ぶまでもないじゃない、なんて感じてしまうのです。

おわりに

 楽しい旅行でした。

 無線運用は、JAとW中心でEUとほとんど交信できなかったこと、ハイバンドがオープンしなかったこと、SSBの運用タイミングを逸してしまったことは残念でしたが、1000QSOを超える成果となり、十分楽しむことができました。

 もしかしたら6mが開けるかもという期待は叶いませんでした。FK8SIX/Bが強力に入感していたのみでした。

 ニューカレドニアは、街中にまだハングルが氾濫していません。ヌーメアは、取り立てて観光で食べているというわけではないので、日本語もさほど目立ちません。


でも、空港内の表示は仏英日でした。


 フランス語圏ということでベトナムからの移民は多いそうです。ベトナム料理、おいしかったです。また、街なかの表示がメートル法というのもよいです。

 毎度の感想ですが、ハイバンドのコンディションがよくなったときに、また行ってみたいものです。

 ちなみに、お土産物屋のご主人からは、バヌアツ旅行をさかんに勧められました。う〜ん、次はYJもいいいなぁ...


さようならニューカレドニア



おしまい   2008.6.14