VK6AAS

  7 - 13 Oct.'06 


 2006年10月の オーストラリア パースへの旅行記です。
 なぜ「運用記」と書かないかというと、免許は取得できたものの、1局も交信することができなかったからなのです。 したがって、控え目に旅行記としました:-) むしろ、免許取得記かな?


思い出の写真をQSLカード風にまとめた。実際には...(本文参照)


西オーストラリア パースへの旅行

 オーストラリアには、1998年に行ったことがあります。このときはケアンズとシドニーでした。ケアンズは、自然に恵まれたよいところでした。都会も好きなので、シドニーもアレンジしたのですが、オリンピック前の建設ラッシュのシドニーの街は、あまり居心地がよくありませんでした。
 そこで、2006年秋は、以前から行ってみたいと考えていたパースへの旅行を計画しました。なんとなく、ケアンズとシドニーの中間っぽい感じがします。
 前回のオーストラリア旅行の1998年ごろは、半QRT状態でした。しかし、2004年以降は、海外へ行く目的は半分くらいがアマチュア目的となっていました。今回も、現地で運用できたらいいと考えましたが、事前の申請では間に合いそうもありません。可能であれば、現地で免許申請をしてみようと考え、免許申請に必要そうな書類一式(申請書、従免、局免、それぞれの英文証明書、パスポート、念のため顔写真)と、ハンディトランシーバーを持って、現地に出発したのでした。
 HF運用をしないので荷物が軽いです!

パースにてACMA発見

 事前に調べたのですが、パースのACMA(免許申請窓口となる現地の行政当局)の住所は、わかりませんでした。連絡先として記載されているのは私書箱なのです。申請窓口は、キャンベラのオフィスに一元化されたとの情報もありました。
 連絡先に電話番号やメールアドレスも書かれていました。私は英語があまり得意ではないので、電話をかけて聞くなんて恐ろしいことはできません。そこで、問い合わせのメールを出したのですが、出発までに返事はありませんでした。

 パースに到着し、すぐに地図を手に入れました。海外旅行をすると、かならずその街の地図を手に入れることにしています。今回は空港で観光用のマップを入手することができました。
 地図を見ると、官公庁はある程度固まって存在していることがわかりました。ちょうどACMAの私書箱の住所(郵便局名)と同じ地名でもあります。そこで、そのあたりを適当に歩いて、それらしき建物を歩いて探すという、ある意味無謀なことを試みました。
 結構、地図をみながら街を歩くの好きなんです。パースは、治安は夜間でなければ、普通に行動する限り問題ないと判断しました(それでも、日本の12倍程度の犯罪発生率ですが...)。

 市内を循環するバスで、それらしきところへ移動します。あとは、ビルや入居者の名前を見ながら、歩いていきます。
 3,40分ほど歩き回ったでしょうか、なかなか見つからず、あきらめて宿泊先のホテルに向かいました。すると、そのホテルの斜め前に郵便局を発見しました。私書箱にあった名前の通りの一番端に位置する場所です。このビルで何か手がかりが得られるに違いないと考えました。
 エレベータホールの案内板を見ると、そのビルの上層階にACMAオフィスがあることが確認できました。


ACMA

 なんと、宿泊しているホテルの斜め前のビル、信号2つ渡ったところが、ACMAオフィスだったのでした。
 なぜ、かなり大きな郵便局だったにも関わらず気が付かなかったのかというと、そのビルの1階部分が工事中だったのです。工事用のフェンスが設けられており、ホテル側から郵便局の看板が見えなかったのでした。

免許申請

 ACMAのオフィスに入り、アマチュア無線の免許が欲しい旨伝えました。


ACMAオフィス

 ご対応いただいたのは、年配の女性の方でした。前もって連絡してあるかと聞かれたので、問い合わせのメールは出したもののお返事をいただけなかったと伝えました。
 すると「それは申し訳なかった、30分くらいかかるけど待ってもらえる?」とのことです。もちろん、喜んでうなずいた次第です。
 申請書等は、一式用意していったので、極めてスムーズに(とはいっても30分ではなく、1時間ほどかかったでしょうか)、免許を得ることができました。
 ただし、受け取った免許を見ると、30MHz以上、電話、10W以下の免許でした。JAでは、従免1アマ、局免200Wですし、Wでは、Amateur Extraを持っています。これは、VKの最上級に相当するはずで、HFが運用できない免許というのは、納得がいかないところです。
 しかし実際には、持って行ったのは144/430のハンディ機だけで、HFには出られません。また、コールサインから判断する限り、きちんと最上級に割り当てられるコールサインになっています。したがって、免許の内容による実害はないことから、これでよしとしました。
 コールサインは、VK6AAS、滞在期間中の許可でした。免許を待っている間、コーヒーをご馳走になりました。
 ちなみに、申請料は36ドルでした。私にとっては、コールサインを得られたことが何よりのオーストラリア土産です。高いとはい思いませんでした。

残念ながら交信数はゼロ

 実際には、交信はできませんでした。Webでレピーターの周波数を調べておいたので、いくつかのレピーターを聞いていたのですが、まったく交信は聞こえませんでした。


パースの街を一望できる公園にもハンディ機を持っていったのだが...

 HFと違って、V,UHF、それもレピーターは、安定した交信ができることが、英語でそれなりの交信をしなくてはなあないことになりますから、私にとってCQを出すことはたいへん勇気がいることです。それでもせっかくなので数回、CQを出してみました。レピーターにアクセスできているようですが、応答はありませんでした。残念だったような、ほっとしたような。

パースの街でパーツショップを発見

 パースは、とても綺麗な街という印象です。


海に見えるけれど川。これから船でワイナリー巡りなのだ



ライトアップされた市内中心部の時計塔  このくらいの暗さになると、ほとんどの店は閉店してしまう。

 本屋さんが多かったことが印象に残っています。英語が苦手なくせに、書店に行くと本を買い込んでしまいます。ペーパーバックなどは、オーストラリアの本よりも、イギリスの本が多いことが意外でした。私が知っているオーストラリアの作家は、グレッグ・イーガンだけです。日本では大人気のSF作家ですが、探し方が悪かったのか、オーストラリアを拠点としていないのか、一冊も見つけることができませんでした。  数冊購入したSFのペーパーバックが、いずれもその後すぐに日本でも翻訳出版されました。すごい目利きと自画自賛です:-)

 半年後の2007年3月にスプラトリーへのDXぺディションに参加する予定でしたので、現地で使う240V用半田こてが欲しいと思ってました。半田こてを求めて何気なく入った大型の電気店に各種電子工作キットのみならず、トランジスタやICなど、パーツまで売っていてびっくりしました。Dick Smithというチェーン店のパース支店でした。なんと、このお店、自作派向けの雑誌まで出版していました。


パーツも売っている電気店

新免許制度で身近になったオーストラリアでの運用

 肝心のACMAの場所です。私が宿泊した Duxton Hotel Perth の斜め前に郵便局があります。このビルの中にあります。

 しかし、免許申請の苦労(とコールサインをもらえる喜び)は、今後は必要ないようです。2008年2月14日より、オーストラリアに90日以内滞在の海外のアマチュア無線免許保持者は、そのコールサインに "/VK" をつけることで、申請をすることなく運用を行うことができるようになったからです。
 つまり、私は JK1FNL/VK で運用が可能になったのです。国籍条項もないようなので、おそらく NA8O/VK も問題ないでしょう。もしかしたら 3D2NA/VK でもOKかも知れません。
 VK9の諸エンティティにも、この制度は適用されるとのことですから、免許の心配なく、クリスマス島やノーフォーク島、ロードハウ島にも行くことができそうですね。

 パースは、予想通り、適度に都会で、適度に田舎でした。海でのアクティビティを中心に、旅を満喫してきました。


イルカと一緒に泳ぐのだ スタンバイ完了 それにしても水が冷たい




う〜ん、苦しいけどなんとか写真に撮れた イルカに見えます?




オーストラリアっていったら、やっぱりカンガルーっすかね




いやいやコアラなんでないかい。うちのすぐ近くの金沢自然動物園にもいるけどね




おしまい  2008.5.23